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ジャーナル
vol.8

ダイヤモンド、科学的に分けられた4つのタイプ

ダイヤモンドは一般的に「純粋な炭素のみの結晶」「単一の元素で構成された宝石」とされています。しかし実際には多くの天然ダイヤモンドは、地中奥深くで長い年月をかけて結晶化する過程で、他の元素などを取り込んで成長します。そのほとんどは、地球上に多く存在する元素である窒素です。

ダイヤモンドは、この窒素の有無によって2つのタイプに分けられ、さらにそれぞれ2種類、計4種類に分類されています。

窒素などを含むかどうかで分類

タイプI(天然ダイヤモンドでは一般的な、窒素を含むタイプワン)
I a・・・窒素原子が集合しているもの。無色から黄色系のダイヤモンドとなります。ほとんどの天然ダイヤモンドがこのI aとなります。
I b・・・窒素原子が単独、または散らばって存在しているもの。無色から濃い黄色や褐色系となります。

タイプII(窒素を含まないタイプツー)
II a・・・窒素やホウ素などの不純元素をほとんど含まないダイヤモンド。無色、褐色、ピンクが存在します。
II b・・・ホウ素を含むもの。電気を通す特異な性質を持ち、ファンシーブルーのダイヤモンドが有名です。

天然のタイプツーはわずか1~2%

天然ダイヤモンドの98~99%は、窒素を含むタイプIに分類されます。そしてわずか1~2%、ごくまれに不純元素をほとんど含まないタイプIIの天然ダイヤモンドが存在。際立った透明感、美しさを持つとされています。特に大粒のものは希少で、海外の王室所蔵など歴史的、国際的に有名なダイヤモンドの中に、このタイプIIが見られます。

ラボグロウンダイヤモンドの多くはタイプツー

上記のように、天然ダイヤモンドではタイプIIはごくわずか。一方、ラボグロウンダイヤモンド(合成ダイヤモンド※以下省略)は無色の場合、そのほとんどが純粋な炭素のみのタイプIIaとなります。これは、完全にコントロールされた環境下で生成されるため、不純物を含まない状態で結晶化させることが可能だからです。

さらにラボグロウンダイヤモンドは炭素以外の成分を調整しながら生成することで、カラーダイヤモンドを作り出すことができ、色と成分によって天然ダイヤモンドでは珍しいタイプI bやII bとなります。天然に多いI aは、ラボグロウンダイヤモンドには見られません。

ダイヤモンドの評価基準といえば4Cが有名ですが、天然ダイヤモンド、ラボグロウンダイヤモンドともに見る楽しみ、選ぶ楽しみが広がる「タイプ」にも注目してみてはいかがでしょうか。

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